厚生労働省は16日夜、神戸市内の高校2年生の男女2人が新たに新型の豚インフルエンザに感染していることを確認したと発表

新型インフル、新たに2人の感染確定 神戸の高校生

 厚生労働省は16日夜、神戸市内の高校2年生の男女2人が新たに新型の豚インフルエンザに感染していることを確認したと発表した。同日午前中に感染が確認された3年の男子高校生と合わせて、感染者は計3人になった。3人と同じ高校に通う17人も体調不良を訴え、一部の生徒は市内の病院で治療を受けている。

 新たに感染が確認された2年生の男子は15日に発熱し、市内の診療所を受診して、簡易検査でインフルエンザと判明。同日夕方には39.7度の熱が出て、現在、リレンザで治療している。

 また、2年生女子は12日に発熱。3年生男子と同じ診療所を受診し、インフルエンザとわかり、16日未明から神戸市内の指定病院に入院している。

 同市環境保健研究所で、2人の検体の遺伝子をPCR検査で調べところ、新型インフルの陽性反応が出ていた。検体は16日午前に国立感染症研究所に送られ、同日夜に確定診断が出た。

◆大阪の女子生徒も遺伝子検査で陽性、ほか8人も検査中

 大阪府は16日、同府茨木市内の高校に通う10代後半の女子生徒が、府公衆衛生研究所の遺伝子検査で新型の豚インフルエンザの陽性反応を示したと発表した。生徒に渡航歴はないという。東京の国立感染症研究所が生徒の検体を詳しく調べ、感染の有無を最終的に確認する。結果は17日未明にでる見通しだ。

 府によると、ほかにも発熱などの症状があり簡易検査でインフルエンザA型陽性となった8人(うち7人は同校生徒)について、府公衆衛生研究所で詳しい検査中。さらに同様の症状がある生徒約100人に対して茨木保健所が聞き取り調査、簡易検査を実施しているという。

 豚インフルエンザ陽性だった女子生徒は15日朝から微熱があり、近所の診療所で受診。16日に高熱を発したため、簡易検査した結果、インフルエンザA型陽性の結果が出た。16日からタミフルを服用し、症状は回復に向かっているという。

Asahi.com