成田空港で国内初の新型インフルエンザ感染者が確認

厚生労働省は9日、成田空港で国内初の新型インフルエンザ感染者が確認されたと発表した。大阪府在住の男子高校生2人と40代の男性教諭の計3人で、4月末からカナダのオークビルに短期留学で滞在し、8日に米デトロイト経由で成田に到着した。

 厚労省は3人を世界保健機関(WHO)に対し、日本での感染例として報告する方針。新型インフルエンザが国内でも広がる事態が迫っていることが浮き彫りになった形だ。

 舛添要一厚労相は9日午前、厚労省で緊急記者会見し、3人について「わが国領土内で初めて確認された患者」と説明。その上で「入国前に確認されたもので、(政府の)対処方針上いわゆる『国内で発生した場合』には当たらない」と述べた。

 3人は到着後の機内検疫で感染の疑いが判明、感染症指定医療機関成田赤十字病院(千葉県成田市)に搬送、隔離された。国立感染症研究所の検査の結果、新型ウイルスに陽性反応を示し、感染が確定した。

 厚労省によると、3人は8日午後4時半ごろ、デトロイト発のノースウエスト便で成田空港に到着。発熱やせきなどの症状があるという。高校生の1人は機内検疫で異常がなく、いったん機外に出たところで体調不良を訴えた。

 8日時点で、男性教諭の体温は38・6度。高校生はそれぞれ36・6度と37・1度だった。

 短期留学には、感染が確認された高校生や教諭を含め計36人が参加していた。同機には乗客乗員計410人が搭乗。うち同行の高校関係者を含む49人が待機している。

 この49人については感染の有無を確認するため、厚労省は検疫法に基づき空港周辺の宿泊施設に10日間にわたって滞在させる。それ以外の搭乗者についても、保健所を通じて健康観察を続ける。

 日本人の新型感染は、8日に明らかになった米国イリノイ州シカゴ在住の男児(6)が初。今回の3人が確認されたことで計4人となった。毎日JPより



厚生労働省は9日午前、米国から帰国した日本人男性3人が新型インフルエンザに感染していることが確認されたと発表した。日本国内で感染者が確認されたのは初めて。

 感染が確認されたのは、米デトロイト(Detroit)からノースウエスト航空(Northwest Airlines)機で8日午後4時半ごろ成田空港に帰国した大阪府内の高校教員(46)と生徒2人(いずれも16)。

 3人は簡易検査でA型インフルエンザに感染していることが分かり、病院でさらに詳しい検査を行い感染が確認された。

 舛添要一(Yoichi Masuzoe)厚労相は9日朝記者会見し、同じ便に乗り合わせた乗客391人と乗員21人全員が感染した危険性はあると述べ、今日中に全員に連絡を取りたいと述べた。

 麻生太郎(Taro Aso)首相は談話を発表し、「空港における検疫の段階で対処したものであり、新型インフルエンザ対策本部で決定した「基本的対処方針」の『国内で患者が発生した場合』には当たらないとの見解を示した。

 感染が確認された3人は学校の研修旅行でカナダのオークビル(Oakville)に4月24日から5月7日まで滞在していた。成田空港に到着した際、せきなどの症状が出ていたという。教員はまだ症状があるが生徒2人は熱も下がり回復してきているという。

 3人の近くに座っていた乗客や、乗務員など計49人は、空港近くの宿泊施設で10日間隔離される。(c)AFP

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新型インフル:同行の生徒6人が体調不良訴え…国内初感染



国内初の新型インフルエンザ感染者が乗っていた機内の座席図
 カナダから帰国した高校生ら3人が9日、新型インフルエンザの国内初の感染と確認されたが、成田空港近くの宿泊施設に留め置かれている同じ飛行機の乗客ら49人のうち、感染が確認された男子生徒らと一緒に行動していた同じ大阪府立高校の生徒6人が体調不良を訴え、9日正午すぎ、救急車で千葉県内の3病院に搬送された。微熱、せき、頭痛などの症状があるという。搬送先は千葉大付属病院(千葉市中央区)、旭中央病院(千葉県旭市)、高根病院(同県芝山町)。

Asahi.com

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生徒1人カナダで発熱、診断は「風邪」…予定通り帰国
 新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)が初めて日本で確認された。

 感染者は、国際交流のためカナダを訪れ、8日夕に帰国した大阪府内の高校生2人と引率の教諭。「重くないので安心してほしい」。9日の全校集会で3人の症状を伝えた校長はこう強調し、現地での行動確認に追われた。厚生労働省は早朝から、感染者と同じ航空機に乗っていた人の追跡調査を急ぎ、健康への注意を呼びかけた。

 生徒2人と教諭の感染が確認された大阪府寝屋川市内の高校では、9日午前8時50分から体育館で臨時の全校集会が開かれ、校長が「3人の症状は重くないので安心してほしい。校内での感染はなく通常通り授業を行う」と呼びかけた。

 校長は集会後、正門前で記者会見し、教諭の体温は38度台、生徒2人はそれぞれ36、37度台であることを示し、症状は重くないと説明。「残念な結果だが学校の対応は適切だった」と繰り返した。


 同高生徒らは4月24日から、カナダ・オンタリオ州のオークビルでホームステイしていたが、同国内でも感染が拡大したことから28日、国際交流事業に参加した他の2校と対応を協議。「現地のコーディネーターが大丈夫と言っている」との説明があったため、健康管理を徹底することを確認し、健康チェック用のシートに基づいて発熱やせき、くしゃみの有無など10項目を毎日確認したという。

 トロントで大リーグの試合を観戦した5日夜、生徒の一人が発熱。翌朝に同市内の病院で診察を受けて風邪と診断され、抗生物質を処方された。この生徒が病院を受診した際に同行した教諭も6日夜に発熱。2人とも帰国時の機内検疫で症状が認められ、最終的に感染が確認された。


 校長によると、4日に現地へマスクが到着したが、引率教諭は「現地でマスクをしている人がおらず、集団でつけていると奇異の目で見られると思い、着用させなかった」と説明したという。

 不特定多数の人間が集まり、感染の危険がある大リーグ観戦やナイアガラの滝観光などの日程を見直さなかったことについては「引率教師やコーディネーターと頻繁に連絡を取り、問題ないと判断した」と話した。

 9日午前7時半から記者会見した中西正人・大阪府教育長は「必要以上に学校が混乱しないよう冷静に対応したい」と話した。

 中西教育長は、早期に帰国を促さなかったことについて、「当時は判断する段階になかった」とし、中尾俊治・府教委保健体育課長も「その時点で、カナダの感染者はまだ6人。バンクーバー辺りに感染者が多いとの情報で、滞在している地域は離れていた」と語った。

( 読売新聞)


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一言 校長によると、4日に現地へマスクが到着したが、引率教諭は「現地でマスクをしている人がおらず、集団でつけていると奇異の目で見られると思い、着用させなかった」体裁より健康が大事である。他人にも感染し、迷惑がかかる危険性がある。これだけ騒がれていて危機管理がなされていないのが残念である。帰国せず専門医に見せるのが妥当であろう。
 日本人は全員マスクを着用しよう!