サチ・パーカー:オスカー女優の娘が日本映画初主演 映画「西の魔女

サチ・パーカー:オスカー女優の娘が日本映画初主演 映画「西の魔女が死んだ


(左から)長崎俊一監督、高橋克実さん、サチ・パーカーさん、高橋真悠さん、木村祐一さん、手嶌葵さん
もっと見たい方は↑写真↑をクリック!  米女優のサチ・パーカーさん(51)が日本映画に初主演した「西の魔女が死んだ」(長崎俊一監督)の完成披露試写会が26日あり、2歳から10年間日本で育ったパーカーさんは「日本は私のふるさと。日本映画に出演できるとは思っていなかった」と流ちょうな日本語であいさつした。

 「西の魔女が死んだ」は、梨木香歩さんが94年発表したファンタジーで、日本児童文学者協会新人賞など受賞し、100万部超えるベストセラー。物語は、学校に行けなくなってしまった繊細な少女まいは、「西の魔女」と呼んでいる英国人の祖母の元でひと夏を過ごす。大自然の中での“魔女修行”の生活で、生きる力を取り戻すまいだが、ある出来事をきっかけにわだかまりを残したまま魔女の元を去る。2年後、亡くなった魔女が残した最後のメッセージを受け取る……という感動のストーリー。

 まい役で仙台出身のタレント高橋真悠さん(13)が映画デビュー。まいの両親をりょうさん(35)と大森南朋さん(36)が演じ、謎の男役で木村祐一さん(45)、郵便屋さん役で高橋克実さん(46)が出演する。主題歌は、映画「ゲド戦記」の挿入歌「テルーの唄」の手嶌葵さんがうたう「虹」。

 パーカーさんは、「愛と追憶の日々」(83年)でアカデミー賞主演女優賞を受賞したシャーリー・マクレーンさんの娘で、親日家の両親に「サチコ」と名付けられ、日本語も堪能。85年に映画デビューし、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」などに出演している。高橋真悠さんは、パーカーさんについて「本当のおばあちゃんに思えて、自然にセリフがポロッと出てきました」と話し、高橋克実さんは「とても日本語が上手。ざっくばらんな感じで、とても話しやすかった」と絶賛。パーカーさんも「すばらしい原作と脚本、スタッフ、キャストに出会い、私にとって宝物になりました」と感激を語っていた。映画は、6月から全国公開予定。


サチ・パーカー 
Sachi Parker生年月日 : 1956/09/01
■出身地 : アメリカ/カリフォルニア州ロサンジェルス
■本名はSachiko Parker。「青い目の蝶々さん」の製作者スティーヴ・パーカーとシャーリー・マクレーンの間に生まれる。大学卒業後、カンタス航空フライト・アテンダントをしていたが、母の影響で女優に。85年「バート・レイノルズの スティック」で映画デビュー。