湯たんぽで省エネ、エコ暖房しよう

★湯たんぽ売れてます。

原油高で灯油などの暖房費の負担が重みを増す中、湯たんぽの売れ行きが伸びている。お湯を入れるだけの省エネ性に加え、肌が乾燥しにくいという特徴もあり、特に女性の間で人気が高まっている。百貨店でも、やや高級な湯たんぽを品ぞろえに加える店が増えている。

 東急ハンズ新宿店(東京都渋谷区)では、3年ほど前から湯たんぽ人気が静かに高まっていたが、今年は昨年の5割増しの売れ行きだ。ポリエチレン製(846円)から純銅製(1万4175円)まで、約30種類をそろえる。売れ筋は容量500ミリリットルの「Co(こ)たんぽ」(2625円)など小型の商品で、「若い女性が職場の机の下に置き、足元を温めるのに利用する」(売り場担当者)という。

 西武百貨店池袋本店(豊島区)は、モンゴル製のカシミヤをカバーに使った1万8060円の「オユーナ」を販売。高島屋も今年から、クリスマスギフト向けに湯たんぽ(5040円)を売り出した。「湯たんぽはファッションとして定着しつつあり、贈答用にも好まれる」と、売れ行きに期待している。

◆今年は厳冬で例年より寒いにもかかわらず、うちでは敷毛布を腰に巻き、湯たんぽを併用することで灯油の消費量をいつもの半分以下にしました。最初は湯たんぽも使わないでOKでしたが、さすがに12月になると湯たんぽ出動です。
 2年前から湯たんぽを使い始めていましたが、それは寝るときだけでした。今年は仕事中も足元に置いています。猫がその上に乗ってきて、さらに暖かさアップ! 猫との心の交流もアップ! 省エネという意識ではなく、猫と楽しく過ごせるのがうれしいですね。

 今はいろんな素材、形の湯たんぽが売られています。でも、湯たんぽは古臭いと思っている人も多いようです。そんなことないですよ〜。インターネットでいろいろ調べてみたら、イギリスではドラッグストアやスーパーで湯たんぽがたくさん売られているそうですよ。おもちゃだとばかり思っていたトラやパンダのぬいぐるみが実は湯たんぽカバーで、いろんなお店に置いてあってびっくり、という記事も見かけました。イギリスの冬は寒いので、湯たんぽも必需品なんでしょうね。

 私は、寝るときに使った湯たんぽのお湯を朝の洗顔に使っています。一晩たったお湯は朝になるとちょうどいい温度になっているのです。節約というより合理的だと思って、それもうれしい朝の習慣になりました。湯たんぽ、広まらないともったいないなあ。=つづく(http://www.akaboshi.com)<文・イラスト、赤星たみこ

◆灯油の値上がりや省エネブームの影響で、湯たんぽの価値が見直されている。昔ながらの金属、プラスチック製が主流だが、最近は柔らかくてかさばらないゴム製の人気が上昇中だ。

 和風ファッション雑貨を提案するコラゾン(大阪市北区、電話06・6311・0161)は昨年、フリースカバーがセットになったゴム製湯たんぽを発売。20〜30代の女性の反響を呼び、一冬で約1万6000個を売り上げた。
 カバーデザインを17種類から29種類に増やした今年は、10月の売り上げが対昨年比3倍増に。一番人気は、色とりどりのツチノコをキャラクター化した「ツチノコシリーズ」(1セット3465円)。広報の小林律子さん(27)も「かわいいから」と愛用している。「70度くらいのお湯を入れると、一晩中ポカポカ。感触が気持ちいいし、空気が乾燥しないからお肌にもいいんですよ」と教えてくれた。

 「給湯器でお湯を入れて、デスクワークの時にひざに置いてます」と話す広報の福田陽子さん(29)のように、オフィスで使用する人も多い。冷え性で悩む女性にとって、持ち運びが簡単なゴム製はありがたい存在だ。
毎日JPより

◆冬本番を前に、湯たんぽ人気がじわり広がっている。これまでの古くさいイメージが一新。環境や健康志向の高まりの中、手軽さにおしゃれ感も加わり、なじみの薄かった若者たちに受けている。ガス、電気料金の値上げや、原油高による灯油価格の高騰を追い風に、ブーム到来の気配を漂わせている。
 「無印良品」の宇都宮インターパークビレッジ店。広い店内のほぼ中央にある湯たんぽの特設コーナーの前で、若いカップルが足を止めた。

 「ねえ、かわいいよ。買おうよ」と女性が言うと、男性は一緒に陳列されているカバーを手に取り、「湯たんぽなのにイケてるね」。2人がコーナーを離れてすぐ、今度は若い女性たちが「あー、湯たんぽだ。かわいい」と歓声を上げた。
 「当初の予想よりかなり売れている。特に『湯たんぽ世代』ではない若い人たちに人気です」と同店の担当者。「単価の安い物で、これだけの規模のコーナーを設けるのは珍しい。でも、その価値は十分にある。これからどんどん寒くなって、さらに需要が見込めますしね」と続けた。

 無印良品を全国展開する「良品計画」が湯たんぽの販売を始めたのは10月。電気やガス、火を使わない手軽さが受けると踏んだという。肌触りのよいパイル地2種とチェックなど柄入り3種の計5種のカバーもあわせて作った。「実は売れるかどうか予測できなかった」と同社の開発担当者は明かすが、ふたを開けてみると、全国的に「計画をはるかに上回る」売れ行きという。

 好調な要因を同店の担当者は、「燃料価格の高騰」と、環境や健康に配慮したライフスタイル「ロハス」に見いだす。湯たんぽなら、経済的で地球環境にもやさしいというわけだ。
 カバーの存在も大きいという。「古くさい、と敬遠していた若い女性でも、おしゃれなインテリアの感覚で買えるようだ」と話す。

 県内を中心に32のホームセンターなどを展開するカンセキ(本社・宇都宮市)も、湯たんぽに力を入れる。電子レンジで加熱するタイプなど新たに2種類を入れ、4種類に増やした。
 ここ10年ほど5000前後だった年間の売り上げ個数が、昨年は約6000に上った。今年はそれをさらに約1割上回るペース(14日現在)で推移しているという。

 「省エネ、エコ志向が定着してきたのだろう」と担当者。例年、寒さが本番を迎えるこれからが年間の売り上げ個数の9割を占めるといい、「灯油価格の高騰に、暖冬だった昨年と比べて寒くなる予報と、好条件はそろっている。昨年より4〜5割は増やせるのではないか」と期待を寄せる。

 西川田店(宇都宮市西川田本町)では、入り口に「補助暖房器具」の特設コーナーを設置している。あんかや加湿器など数ある中から湯たんぽを手に取った男性(75)は、「昨年までは寝ている間もファンヒーターをつけていたが、今年は灯油の値段が高くてそうもいかない。湯たんぽは家計にも環境にもやさしくて、重宝しそうですね」と話した。Asahi.comより