酒井法子被告(38)が、「夫と息子と3人で静かに暮らしたい」と供述ゆれる女心

覚せい剤取締法違反(所持)の罪で起訴された女優で歌手、酒井法子被告(38)が、「夫と息子と3人で静かに暮らしたい」と供述していることが8日、分かった。継母(62)に近い建築解体会社「社長」(71)や弁護士の話で、夫、高相祐一被告(41)との離婚を決意したと思われていたが、よもやの心変わり。同じ罪を犯した夫と歩む人生は、再犯リスクも否めないと指摘する法曹関係者もいるが…。

 覚せい剤による“負の連鎖”を断ち切るために離婚を決意したはずの酒井被告が一転、「覚せい剤を勧められた」夫との生活を選択した。

 「ここを出たら、夫と息子と3人で静かに暮らしたい」。酒井被告は警視庁東京湾岸署での取り調べで、そう供述した。

 逃走中、同被告が継母に「引退して離婚し、長男(10)と(継母の)3人で暮らしたい」と涙ながらに話していたことを、「社長」がサンケイスポーツに証言。また、9月1日、接見に訪れた高相被告の母親が「長男を引き取りたい」と申し出た際、酒井被告はかたくなに拒否していた。「社長」は同被告が覚せい剤の入手先である夫と決別するとの見方を示していたが…。

 所属事務所「サンミュージック」を解雇された酒井被告について、ある関係者は「肺がんを患い、入院を余儀なくされた継母に頼れない状況にあるのでは」と話す。高相被告の実家はスキー用品店「SKI SHOP JIRO」を経営しており、「今は夫が頼みの綱で、離婚を“撤回”した可能性は大きい」と同関係者は推測。

 ただ、高相被告は結婚後、サーフショップを出店するも失敗し、東京・南青山に購入した自宅マンションのローンも酒井被告が支払っていたことを考えると、「再び夫婦生活を始めても、経済的に困窮するのでは」と心配する声も多い。

 さらに、覚せい剤の快楽を知った2人が再び生活した場合、再犯の恐れもあるという。覚せい剤事件などを多く扱うアトム東京法律事務所の岡野武志弁護士(31)は「入手ルートが夫であるならば、再犯の可能性は否定できない」と指摘。

 続けて「執行猶予の場合、判決で保護観察処分がつき、1カ月に2度、保護司の指導を受けることになる」と説明した上で、「再犯の誘惑に打ち勝つには、夫婦で共通の危機感を持てるかがカギになる」と力説する。

 執行猶予になっても、酒井被告夫妻には“いばらの道”が待っている。

サンケイスポーツ