ウルスラペアの高橋礼華と松友美佐紀が初優勝

女子バド新星ペア台頭 聖ウルスラ高先輩と3年生

大阪国際チャレンジで初優勝した高橋(左)と松友のペア=守口市民体育館

 オグシオが解散した日本のバドミントン女子ダブルスに、将来が有望な10代ペアが台頭した。宮城・聖ウルスラ学院英智高を3月に卒業した高橋礼華(18)=日本ユニシス=と、高橋の1年後輩で同校3年の松友美佐紀(17)のペアが、このほど行われた大阪国際チャレンジで初優勝した。

 6日の女子ダブルス決勝では、アテネ五輪シングルス代表の森かおりを擁する三洋電機ペアを2―1で撃破。昨年の高校総体でシングルス、ダブルス、団体と3冠の松友は「1回戦から1点勝負ばかりだった。それを全部勝てたことがうれしい」と喜んだ。

 高橋、松友ペアは昨年の高校選抜と高校総体の女子ダブルスを制し、全日本総合選手権でも4強入りした。2人の役割は明快だ。柔らかなラケットワークから小気味良いリズムで試合の流れをつくる松友と、多彩な攻撃でラリーを切っていく高橋。自分たちの型にはまった時は手がつけられないほどだ。

 それでも日本代表の舛田圭太コーチは「松友がもっと強く打てるようにならないと世界では厳しい」と注文をつける。確かに松友が集中的に狙われるとパワー不足を露呈してしまう弱点はある。

 粗削りな面はこれから成長するための課題。世界に近づこうとする向上心はうかがえる。2016年五輪を視野に入れるが、3年後のロンドン五輪でも代表の座を射止めるかもしれない。 河北より