NHK朝の連続テレビ小説「瞳」の完成披露試写会


今月31日からスタートするNHK朝の連続テレビ小説「瞳」の完成披露試写会が3日行われ、ヒロインの榮倉奈々さん(20)と母親役の飯島直子さん(40)、祖父役の西田敏行さん(60)らが会見した。江戸っ子父娘の西田さんと飯島さんが毎度繰り広げる過激なバトルについて、榮倉さんは「けんか(のシーン)が大好きで、爆笑しながら(試写を)見ていました」と告白した。

 榮倉さんが演じる一本木瞳は、札幌でシングルマザーの母(飯島さん)に育てられ、高校時代からヒップホップダンスに夢中になり、いつかダンスで身を立てたいを考えている20歳の女の子。ドラマは、祖母の葬儀のために17年ぶりに上京した瞳は東京・月島で洋品店を営む祖父(西田さん)が里親として3人の子どもたちを育てていたことを知る。瞳は、祖母の死で里子たちがバラバラにならないように、月島で「養育家庭」を手伝うことにした。「里親」と「ダンス」の両立に悩みながらも瞳は持ち前のガッツで困難を乗り越えていく……というストーリー。

 里親制度を正面から取り上げた意欲作ながら、毎回随所に笑えるシーンが入る。入浴シーンでは西田さん得意の喉を披露、さらに「衝撃のヌードシーンも見せてしまい、ガマガエルになった心境。(NHKの)朝ドラなのに大丈夫かな」と真面目な顔でつぶやき会場の笑いを誘った。

 ドラマでの父娘げんかは丁々発止、ああ言えばこう言い、手も足も出る。世話好きの下町の人々がハラハラしながら割って入り、ヒロインらを励ます。実際、寒風吹きすさぶ中での月島ロケでは、待ち時間に下駄屋さんが出演者を招き入れ暖をとらせてくれたというエピソードを西田さんが紹介、「ついでに『下駄も買えばいいのに』なんて言ってね、下町の普通の輪に入れてくれた瞬間が好きだったなあ」。榮倉さんも「佃煮をたくさんいただき、親身に接してくれ温かさを感じました」と重ねた。

 放送は3月31日から9月27日まで26週間、全156回の予定。


NHK連続テレビ小説「瞳」
http://www.nhk.or.jp/drama/index.html